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「備蓄が大事なのは分かった。で、結局なにを、どれだけ買えばいいの?」

この記事では、農林水産省の家庭備蓄ガイドの考え方をもとに、家族4人(大人2人・子ども2人想定)が1週間しのぐための備蓄リストをまとめました。まずは全体像をつかみ、足りないものから埋めていきましょう。

基本の考え方: 「最低3日、できれば1週間」

農林水産省は、大規模災害に備えて最低3日分、できれば1週間分の食料・水の家庭備蓄を推奨しています。大きな災害では、電気・ガス・水道が止まり、物流の回復にも時間がかかることがあるためです。

いきなり1週間分をそろえる必要はありません。この記事のリストは「最終目標」として使い、まずは3日分(リストの半分弱)から始めてください。

1. 水: 合計84リットル

水は飲料用・調理用として1人1日3リットルが目安です。

  • 4人 × 3リットル × 7日 = 84リットル
  • 2リットルペットボトル6本入りの箱なら、7箱が目安

84リットルと聞くと多く感じますが、6本入り段ボール7箱と考えると、押し入れの下段や玄関収納に分けて置ける量です。長期保存水でなくても、普段飲んでいる水を多めに買って回せばOKです。

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このほか、生活用水(トイレ・手洗い等)として、お風呂の水の汲み置きやポリタンクの備えがあると安心です。

2. 主食: 約28食分+α

1人1日3食 × 7日 × 4人 = 84食が理論値ですが、主食としてカウントしやすいものでまず28食分(1人1日1食×7日×4人)を確保し、残りは缶詰やおかず類と組み合わせる、と考えると現実的です。

28食と84食は、別々の目標ではありません。当サイトの「そなえ計算室」が「必要 84食」と表示するのは、上の理論値のほうです。この記事の28食は、そのうち「主食で確保する分」を切り出した内訳で、残りは次の「3. 主菜・副菜」の缶詰・レトルト・フリーズドライなどで埋めていくと、合計が84食に近づきます。まず主食28食をそろえ、そこからおかずを足していく——という順番で読んでください。

  • パックごはん・アルファ米: 20食分
  • 乾麺(そうめん・パスタ): 2〜3袋
  • カップ麺・即席麺: 8食分
  • 無洗米: 2kg程度(カセットコンロで炊飯可能)

3. 主菜・副菜: 缶詰とレトルトを中心に

  • 肉・魚の缶詰(サバ缶、ツナ缶、焼き鳥缶など): 15〜20缶
  • レトルト食品(カレー、牛丼の素、パスタソース): 15〜20袋
  • フリーズドライの味噌汁・スープ: 15食分
  • 野菜ジュース・果物缶: 10本/缶程度(災害時に不足しがちなビタミン補給)

4. 加熱手段: カセットコンロは必須級

ライフラインが止まると「温かい食事」が最大の課題になります。農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」でも、カセットコンロとカセットボンベの備えが挙げられており、ボンベの目安は1人あたり1週間で約6本とされています。つまり4人家族の1週間分なら約24本(6本×4人)。思ったより多いと感じるかもしれませんが、鍋料理などで普段からカセットコンロを使う家庭なら、ボンベも食品と同じようにローリングストックで無理なく回せます。まずは3本パック数箱から始めましょう(実際の消費量は調理内容や季節で変わります)。なお、カセットボンベにも使用期限の目安(製造から約7年)がある点にご注意ください。

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5. 子ども・家族に合わせた「わが家専用」の備え

リストの最後に、忘れられがちだけど一番大事な項目です。

  • 子どものおやつ・好きな食品(食欲が落ちる災害時の心の支え)
  • 食物アレルギー対応食品(避難所では入手困難)
  • 粉ミルク・離乳食・介護食など、家族構成に応じたもの

これらは配給や支援物資では手に入りにくいため、「わが家でしか備えられないもの」から優先的にそろえるのが鉄則です。

買ったら終わり、ではなく「回して」こそ備蓄

このリストの弱点はただひとつ、「そろえた日がピークで、あとは期限切れに向かっていく」ことです。レトルトや缶詰は普段の食事で食べて買い足す「ローリングストック」で回しましょう。

とはいえ、このリストは種類でいえば十数種類ですが、2リットルの水42本、缶詰15〜20缶、レトルト15〜20袋……と1点ずつ数えれば、ゆうに100点を超えます。それだけの期限を頭で覚えておくのは不可能です。備蓄の期限管理には、登録した食品を賞味期限が近い順に並べ、開くたびに期限切れ・期限間近を色分けで教えてくれるWebアプリ『備蓄めぐり』もどうぞ。登録不要・無料で、データはお使いの端末の中にだけ保存されます。


出典

  • 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド 第1章(「最低3日分〜1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましい」と記載)」 maff.go.jp
  • 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(7)(カセットボンベ1人1週間あたり約6本の目安)」 maff.go.jp
  • 岩谷産業「ご存じですか?カセットボンベの備蓄目安(使用期限の目安等)」 iwatani.co.jp
  • 農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」 maff.go.jp
  • 政府広報オンライン「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」 gov-online.go.jp
  • 飲料水「1人一日3ℓを目安に」の記載は、大阪府「備蓄品や非常持ち出し品などの準備」によります。 pref.osaka.lg.jp