「備蓄は最低3日分、できれば1週間分」。防災記事で必ず出てくるこの言葉、実際に「わが家の場合は何をどれだけ?」と聞かれると、即答できる人はほとんどいません。
大人2人と小学生1人と犬1匹なら? 水は何リットル? カセットボンベは何本?——この掛け算を毎回やるのは面倒です。そこで当サイトでは、家族構成を入れるだけで必要量を自動計算する無料ツール「そなえ計算室」を公開しました。この記事では、その使い方と結果の読み方を紹介します。
そなえ計算室でできること
そなえ計算室は、ブラウザで動く備蓄量の計算ツールです。機能は次の3つに絞っています。
- 必要量の計算: 家族構成(大人・子ども・乳幼児・高齢者・ペットの数)と、備える期間(3日分/1週間分)を入れると、飲料水・食料・携帯トイレ・カセットボンベ・予備電池の必要量を計算します
- 不足チェックと充足度%: いま家にある量を入力すると、品目ごとの不足量と、全体の充足度がパーセントで表示されます
- 買い足しリストの印刷: 不足分は「買い足すものリスト」としてまとめて表示され、印刷・PDF保存して買い物に持っていけます
計算の根拠は、農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」など公的機関の目安(水は1人1日3リットル等)に基づいており、各数字の横に根拠を表示しています。
使い方は3ステップ
ステップ1: 家族を入力する。 大人の人数、子どもの人数などを選ぶだけです。氏名や住所などの個人情報は一切入力しません(入力内容はお使いの端末内にのみ保存されます)。
ステップ2: いまの備蓄量を入力する。 押し入れやパントリーを見ながら、水は何リットルあるか、食料は何食分あるかをざっくり入れます。正確でなくて構いません。「だいたいこれくらい」で十分です。
ステップ3: 結果を見る。 充足度が%で出ます。初めて計算すると、多くの家庭で意外な品目が0%になります。特に携帯トイレと予備電池は、水や食料に比べて忘れられがちです。
結果の読み方: 「0%の品目」から埋める
充足度が低い結果が出ても、落ち込む必要はまったくありません。**現在地が分かったこと自体が大きな前進です。**おすすめの進め方は次の順番です。
- まず0%の品目をひとつ選んで、今週の買い物で1個買う
- 次に、水と食料を「3日分」ラインまで引き上げる
- 最後に、時間をかけて1週間分を目指す
一度に全部そろえようとすると、金額も収納も大変です。買い足しリストを印刷して、数週間に分けて埋めていくのが現実的です。
計算は入口、続けるのは仕組み
必要量が分かったら、あとは維持するだけ——なのですが、実はここからが本番です。**備蓄は買った日から賞味期限に向かって静かに劣化していきます。**定期的な見直しは、年4回の「防災用品点検の日」(3月・6月・9月・12月の各1日)を目安にすると無理がありません。
まずは1分、わが家の現在地を数字で見てみてください。計算は こちらの「そなえ計算室」からどうぞ。買い足した備蓄の賞味期限管理には「備蓄めぐり」も合わせて使えます。
出典
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html
- 農林水産省「家庭備蓄ポータル」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/
- コトバンク「防災用品点検の日」(防災アドバイザー山村武彦氏の提唱。3・6・9・12月の1日) https://kotobank.jp/word/%E9%98%B2%E7%81%BD%E7%94%A8%E5%93%81%E7%82%B9%E6%A4%9C%E3%81%AE%E6%97%A5-738186